1. 敵を知るための「検索」という戦略
「病気を気に病んで調べるのは、自律神経に悪いからやめるべきだ」という文章をPrime Readingで読み放題の本に書いていた。 自分を殺そうとする相手(病)の正体を知らずに、どうして戦えるだろうか。
私は、ネットで糖尿病や癌、健康食に関する情報を漁り続けた。しかし、そこで直面したのは、情報の質と密度の圧倒的な欠乏だった。
2. YouTubeという時間の浪費:1分の内容を10分に薄める技術
特に時間を浪費したと感じるのがYouTubeだ。 結論から入らず、データの解説も乏しく、2倍速で視聴してもなお長い。Webサイトなら数行、時間にして30秒で読める内容が、10分の動画に薄められている。
- 情報の後出し: 肝心な情報は動画の後半に置かれ、そこに至るまでの前置きが苦行に近い。
- 煽りタイトルの不誠実さ: サムネイルで恐怖を煽る割に、中身はありきたりな一般論。これを「情報」と呼ぶのは、もはや詐欺に近いのではないか。
3. 「専門家」を名乗る情報の危うさ
ドクターが病を語るチャンネルであっても、最新の資料に基づいた深い洞察に出会えることは稀だ。「うっすい話」をいかに引き延ばして再生時間を稼ぐか、という意図が透けて見える。 結果として、コメント欄には誤解に基づいた視聴者の賞賛の声が溢れ、最新知見を求める者にとっては不毛な場所となっている。
また、いわゆる「ゆっくり解説」系の動画も、検索で拾えるデータの域を出ない。制作者がその病で苦しんだ形跡はなく、ただ「バズるシナリオ」をなぞっているだけの虚無感がある。
4. 「食べてはいけない」という極論の滑稽さ
「寿命を縮める食べ物」といったタイトルの動画も、論理的に考えれば笑止千万だ。 グラノーラを食べ過ぎれば糖分過多になるのは自明だし、パンの焼き色やコーヒーのカフェインを「危険物質」として並べる手法は、恐怖を煽って視聴率を買うビジネスモデルでしかない。 シナリオライターが笑いながら書いているのではないか、と疑いたくなるほどだ。
5. 結論:情報の「解像度」を見極める
もちろん、闘病生活の拠り所として動画作成に打ち込む人の心情は理解できる。しかし、正確な「武器」としての情報を求めるなら、煽りタイトルの動画はノイズでしかない。
本当に価値のある発信者は、再生回数を稼ぐためのわかりやすい縁取りの有る太字で大型フォントで赤と黄色のサムネイルなど作らない。 病に直面した時こそ、情報の「密度」を測る目を持つことが、メンタルを守り、かつ冷静な判断を下すための唯一の防衛策である。と、長々と書き連ねたが結論は医者に聞くのが一番という事だった。

コメント