胃癌発覚から告知
かかりつけ医での初検
かかりつけの内科にて、初めての胃カメラ検査を受けた。鼻から入れるタイプだったため、苦痛はほとんどなかった。
モニターに映る胃の中は、最初はきれいに見えたが、奥へ進むと明らかに異質な腫瘍が確認された。医師は撮影の限界までカメラを進めた後、組織サンプルを採取。検査後、医師は「カメラを飲んでよかったですよ」と何度も繰り返した。
検査結果が出るのは一週間後。悪性の場合は胃の下部3分の1を外科手術で切除することになると説明を受けた。この時期、常に軽い貧血のような自覚症状があり、たびたび立ち眩みを感じていた。一応、職場の上司には状況を伝えておいた。

告知と総合病院への転院
一週間後の朝、検査結果が「悪性」であると告げられる。
すぐにでも会社を休みたかったので、病名を伏せずに「胃癌により三週間の休養を要する」という診断書を書いてもらった。すぐに総合病院への紹介状を受け取り、胃の写真データが入ったCD-ROMを携えて病院へ向かった。
総合病院での診断は「進行性の癌」。この時点ではまだ初期だろうと思い込んでいたが、翌週にCT検査を行うことになった。職場と病院が近かったため、そのまま出勤して上司と元請け職員に休暇の報告を済ませた。今思えば、なぜすぐに帰宅せず定時まで職場にいたのかと不思議に思う。
転移の判明と抗がん剤治療の提示
さらに一週間後、CT検査の結果、遠隔転移が判明する。心臓の大動脈付近のリンパ節にも転移しているとの説明を受けた。
医師から「転移癌なので手術はしません」と告げられ、耳を疑った。切除しても再発の可能性が極めて高いため、まずは抗がん剤治療を優先するという方針だ。 「抗がん剤のゴールはいつか」という問いに対し、医師は「薬が効かなくなるまでです」と答えた。その言葉は、今後の生活に対する絶望を感じさせるものだった。
再度の精密検査とステージ4の確定
抗がん剤の種類を選定するため、別の方法でもう一度胃カメラ検査を受けることになった。
かかりつけ医の時は鼻からの挿入で、座ったまま医師とモニターを確認できたが、総合病院ではベッドに横たわり、口からの挿入だった。チューブが太く、炭酸ガスの出し入れも相まって非常に苦しい。鼻水で鼻が塞がる中、さらに奥へとカメラを押し込まれる時間は苦痛そのものだった。
結果として、計8箇所のサンプルを採取。後日、胃の中に2箇所の癌があることが確認された。最終的な診断は「ステージ4」。これまでの蓄積されたストレスの重さを、改めて突きつけられた瞬間だった。


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