抗がん剤投与の開始すると

ガン

1. 初回投与当日の経過と身体反応

癌治療の初日は、主治医と薬剤師による副作用の再説明から始まった。初回は吐き気止めとオキサリプラチンの点滴に約3時間を要した。 投与直後から点滴の穿刺部位周辺に「ビリビリ」とした痺れが生じ、これは帰宅後も数時間にわたって継続した。事前に車の運転を控えるよう指示を受けていたが、実際の反応を見る限り、自力での運転は困難であったと判断する。

また、家庭内での抗がん剤の二次曝露を防ぐための具体的な指示を受けた。尿の飛散による家族への影響を避けるため、トイレは座って使用すること、嘔吐物の処理には手袋を着用することなど、化学物質を取り扱う当事者としての自覚を促される内容であった。

ちなみに点滴は3時間かかるのでタブレットPCで延々ネットフリックスを見ていた。

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2. 低温曝露による末梢神経症状

投与翌朝、体調確認を兼ねてウォーキングに出たが、ここでオキサリプラチン特有の副作用を顕著に実感することとなった。 外気に触れた瞬間に穿刺跡の痛みが増し、ランニングを断念せざるを得なかった。また、水道水や飲料の温度に対しても過敏な反応があり、実際の温度以上に冷たく感じたり、味覚に違和感を覚えたりする症状が出現している。

猫用のヒーターで患部を温めるなどの試行錯誤をしたが、温度変化による痛みの増減は顕著であり、今後の日常生活において「冷気」への対策が必須となることが浮き彫りになった。今考えれば使い捨てカイロでよいとは思うが、思考が追い付いていなかったようです。

3. 健康数値の皮肉な改善

普通に体が重く感じているので治療を機に酒を飲めなくなった結果、意外な変化があった。長年の飲酒習慣により健康診断で常に異常値を示していたγ-GTPが、わずか2週間で正常値まで低下したのである。 かつては日々のストレスや精神的な不安定さを紛らわせるために酒を止めることができなかったが、癌という物理的な疾患に直面したことで、結果的に内臓数値が改善するという皮肉な状況を招いている。自分が体を壊すなら真っ先に肝臓がぱんくすると思い込んでいた。

自身の性格的な融通の利かなさや、後日に判明した双極性障害といった背景も、これまでの飲酒習慣やストレス蓄積に深く関与していたのだと改めて振り返る機会となった。

4. 療養生活における最大の制約

医療機関から配布された冊子には、副作用や体調管理以外に、ペットとの接触に関する厳しい制限が記されていた。 感染症予防の観点から、ペットに触れることや口元を舐めさせる行為を制限するよう指示がある。自宅で二匹の猫と暮らす身にとって、無意識に行っていた親密な接触が制限されることは、身体的な副作用以上に、生活の質を損なう通告であった。

5. 保険の手続き

治療開始時は立ち眩みや胸の不快感以外に抗がん剤の副作用への対処と並行し、社会的な手続きを進めた。健康保険の傷病手当金や生命保険の一時金請求のため、診断書の作成を依頼した。 受給期間の限界や、寛解に至らなかった場合の金銭的な問題をぼんやり考えながら明確な結論はだせなかった。

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