1. 蓄積する副作用と身体の変化
抗がん剤治療も回数を重ねるごとに、当初の想定を超えて身体への負荷が蓄積していくのを感じる。点滴を終えるたびに体は重くなり、一日の大半を室内のコタツの上のPCの前か布団の中となってきた。
鏡を見れば、腕の皮膚は顕著に皺が寄り、顔の皺も急激に深くなったように見える。自然な老化のスピードを、治療が追い越していくような感覚だ。頭髪や髭に混じる白髪も増えてくる。
2. 既存の衣服に対する「窮屈さ」の露呈
これまでは、秋口になってもTシャツにトランクスというルーズな格好で過ごしていたが、コタツの中ではトランクスでも良いが、宅配便を玄関で受け取るとなるとズボンをはかねばならない。退屈なので安価な小物を頻繁にポチっていた。というわけで、そのまま寝床に入れるワンピースが良かろうと思いました。
メンズウェアでワンピース、アマゾンにあるにはあるが、やたら高価なものは柄がイマイチで安価なものは品質に不安を感じ、選択肢が非常に限られている。
3. 実利を優先した選択:レディース3Lのワンピース
そこで、性別という属性を排除し、純粋に「布の形状」としてニッセンのレディースワンピース(3Lサイズ)を購入した。身長170cmの男性であっても、レディースの大きなサイズを選択すれば、物理的な干渉は解消される。
これが、想像以上に合理的だった。
- 見た目:股間の圧迫感は一切なく、宅配便の受け取りも問題なし。
- 保温: 多少まくりあがっても基本コタツがあるので寒くない。
この「筒状の服」がもたらす解放感は、当時の自分にとって不可欠なものとなっている。
4. 理想の療養着を求めて
本来であれば、ユニクロのような品質の安定したメーカーが、メンズサイズで丈が140cmほどあるロングTシャツタイプのワンピース(ロングスリープ・ロング丈)を展開してくれるのが理想だ。
当時はレディース製品を転用しているが、もし私と同じように、療養中の身体への圧迫に悩んでいる男性がいるならば、サイズさえ慎重に選べば、レディースのルームウェアという選択肢は非常に合理的であると伝えたい。
ちなみにガン治療終了後は奥さんに使ってもらうことにした。


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