1. 消失した長年の不調
以下の文章は私の個人的な感想と前置きしておきます。
がんの手術を終え、療養生活に入ってから、私の身体には変化が起きました。 毎年春先に私を悩ませていた花粉症が影を潜め、耳鼻咽喉科へ通う必要がなくなったのです。それだけではありません。以前は頻繁に引いていた風邪を全く寄せ付けなくなり、さらには虫歯で歯医者にすら行くことも殆どなくなりました。
酒を断ち術後ダンピングで慢性水便が解消されずとも腸内の環境は変わり、面倒なストレスから解放された結果、私の身体の中で何が起きていたのか。今だからこそ言える振り返りとして、免疫という観点からその理由を整理しておきます。
このことを思い知るのは、復職後に同じ状況に陥って、またしても免疫が正常ではない状態に陥って職場を辞めざるを得なくなったからです。
2. 花粉症は免疫の強さではなく、誤作動である
一般的に、花粉症などのアレルギー反応は免疫が強すぎるために起こると誤解されがちですが、実態は異なります。 免疫システムには、外敵を攻撃するアクセルと、過剰な反応を抑えるブレーキの役割を担う細胞が存在します。花粉症とは、このブレーキが十分に機能せず、本来は無害な花粉に対してアクセルが暴走している、いわば免疫の誤作動の状態を指します。
手術前の私は、がんという病そのものに加え、仕事の重圧や慢性的な睡眠不足、飲酒習慣によって、常に身体が内部から炎症を起こしているような状態でした。この慢性的な負荷が自律神経を乱し、免疫のブレーキを破壊していたと考えられます。
3. 免疫リソースの再分配
がんが存在する以前から、私の免疫システムはその修復や攻撃に膨大なリソースを割かれ、常に余裕のない状態にありました。 しかし、手術によってがんという大きな負荷が取り除かれ、生活習慣が整ったことで、免疫は本来の仕事に集中できる環境を取り戻しました。
- 慢性炎症とストレスの低減: 精神的・物理的な負荷が減り、自律神経が安定したことで、弱まっていた免疫のブレーキ役が回復。
- 腸内環境の正常化: 抗がん剤を使用中体がきつくて飲酒どころでなく、免疫の7割を司るとされる腸の環境が整い、全身のアレルギー反応が鎮静化。
- 防御機能の安定: 睡眠と休息によって免疫が過剰でも低下でもない安定した状態、つまり正常なバランスへと回帰した。
風邪を引かなくなったのも、免疫が強くなったというよりは、本来あるべき防衛能力を正しく発揮できるようになった結果と言えるでしょう。
4. 豊かさが招いた皮肉な結末
振り返れば、現役時代の私は暴飲暴食や過剰なストレスによって、自らメンタルと免疫システムをトンネル視点へと追い込んでいました。 皮肉なことに、がんという大きな病を経て生活の質を見直したことで、身体はかつてないほどの平穏を手に入れています。
今の私にとって、免疫を整えるとは身体に余計な負荷をかけず、脳と身体に余白を作ること。それが、最良の防御策であると確信しています。
ちなみに今はヨーグルトを愛用しています。どうも相性があるようです。牛乳っぽい感じのものが私には合う様です。


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